龍潭寺
国の名勝、四季折々に楽しめる庭園
733年、行基によって創建された遠州の古刹。徳川四天王の筆頭井伊直政公や幕末の井伊大老直弼など井伊家四十代を祀る菩提寺です。
二十四代井伊直政公が彦根藩主と就任し彦根に移られましたが、現在までさらに関係が続き、多くの宝物を有する寺として有名です。
中国から伝来した日本最古の印刷本である金沢文庫三冊や織田信長の遺品である天目茶碗、
江戸時代の庶民の様子が描かれた龍潭寺屏風など貴重な寺宝が残されています。
逆境に負けない浜松魂!!徳川四天王 井伊直政公
浜松市北区に生まれた井伊家の嫡男直政。
幼くして城も領地も失い、お家断絶の危機の中、命を狙われながらも周囲の人々の助けを受けて生き延びます。
15歳で徳川家康に召抱えられ以来、命がけで徳川家康を守り続け、家臣の中でも出世頭となります。
関ヶ原の戦いでは、井伊の赤備えと恐れられ大活躍し功績をあげ、徳川四天王のひとりとして日本国中に名を轟かせました。後に「彦根35万石」を与えられ大出世した名将となりました。
その後も井伊家は徳川幕府が続く江戸時代265年もの間、徳川家を守り続け、代々幕閣の重席に置かれるまさに出世物語となったのです。



国の名勝ここにあり 国指定名勝記念物 龍潭寺庭園
小堀遠州作・龍潭寺庭園は、江戸時代初期に本堂北庭として築かれた池泉鑑賞式庭園です。
中央に守護石、左右に仁王石、正面に礼拝石(坐禅石)が配され、更に池の型が心字池となっていて寺院庭園として代表的な庭になっています。
数多くの石組みと築山全体で鶴亀が表現されています。
岩は、地元で産するチャート(通称山石)を使い、明るくすんだ庭である。春のさつき、秋の満天星(どうだん)と四季折々の変化にも富み、昭和11年国指定名勝となりました。
春のつつじ、秋の紅葉をはじめとする四季折々、変化する庭園を眺めながら抹茶(予約制)をいただくこともできます。
江戸時代そのままの建造物は静岡県指定文化財で、左甚五郎作の本堂うぐいす張りの廊下、開山堂の龍の彫刻なども見所。本堂には智慧を授ける秘仏、虚空蔵菩薩が奉られています。





スポット情報
住所 |
〒431-2212 静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1989 |
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HP | http://www.ryotanji.com/ |